研究員によるフォトブログ

No.48 タヌキの皮算用

2008年04月23日

岸本 真弓
 恒例の春シカ調査で京都の山を歩いていた.シカの調査なのだが,タヌキのタメ糞が気になる.見つかれば思わず足を止め,かがみ込んでつんつんし,写真を撮ってしまう.
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 今年あるタメ糞場で小さな小さな“クツ”を見つけた.長さは1.5cmほど,幅は0.5cmほど.隣には母の毛か?
 特に猟期明けのこの時期,タヌキたちはハンターの残したシカの残滓にありつける.小さなタヌキにとって大ご馳走に違いない.食べても食べてもまだまだある・・・といった具合か.
 京都府の中北部の指定市町ではハンター1名につき1日3頭の狩猟が可能であり,さらにこのうちオスは1頭まで,つまりメスは最大3頭捕獲できるように特定計画で定めている.個体数減少のためメスジカの狩猟を誘導しようというのである.メスのお腹にはコドモがおり,1頭で2度おいしいとは,採ったタヌキの弁? 

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