WMO.club

No.82

2004年04月発行

・旧暦と野生動物
・小田原市の野猿追払いを終えて
・アフリカ野生動物の雑記帳No.15 エレファントタスクとアイボリィ
・下北にて(3)
・くまさんのはちみつ奮闘記
・トゲネズミと外来生物
WMO活動報告2004年1月~3月 / 表紙の絵 / お知らせ

No.82 旧暦と野生動物

2004年04月発行

旧暦と野生動物 奥村 忠誠(WMO)  今日は西暦2004年4月7日である。昨年度調査のまとめもようやく終わりが見えてきた時期である。今、西暦という文字を普通に使ったが、この西暦が使われだしたのは実はそれ程古いことではない。 それは、突如として始まった。明治五年十二月三日が明治6 (1872)年1月1日に改暦になったのである。実際には、十一月九日の時点で改暦についての詔が出されたのだが、新年に向けて来年の暦は製造され、日本国民にとっても寝耳に水のものであり、まさに突如の出来事であった。政府内においても、鬼の居ぬ間に…

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No.81

2004年01月発行

・2004年謹んで新年のお慶びを申し上げます
・槍ヶ岳の25年
・サオラとその仲間たち
・1990年代、大型哺乳類の発見に沸いた東南アジア
・下北にて(2)
・サル風コミュニケーション
・糞塊密度調査in関西,四国2003
・フォーラム『西日本におけるツキノワグマの保護管理の現状と課題』報告
WMO活動報告2003年10月~12月 / 表紙の絵 / お知らせ

No.81 槍ヶ岳の25年

2004年01月発行

槍ヶ岳の25年  泉山茂之(WMO)  昨年5月12 日、NHKの「地球!ふしぎ大自然」で『めざすは標高3000メートル-北アルプス槍ヶ岳に登るサル-』が放映されました。読者の中にも、ご覧になった方もいることでしょう。取材には、ほぼ一年かかりました。人間につきまとわれて、サルたちにとっては、さぞ迷惑なことだったでしょう。私が「槍ヶ岳の群れ」と長い時間を過ごしたのは、10年ぶりのことでした。10年の歳月は、サルの群れの世代が変わっていることを意味してもいます。かつての個体は、今は生きていないということなのです。198…

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No.80 外来種対策の地位

2003年10月発行

外来種対策の地位 白井 啓(WMO)  最近「在来種対策と外来種対策の競合」を感じることが多い。最近、在来種対策に加えて、外来種対策の現場や会合に行く機会が多くなっているが、「対策の予算がない」という声を聞くことが多い。現在の緊縮財政の煽りを受けていることは間違いないが、予算に奪い合いはつきものということか。 地位向上を望む  外来種が定着すると、食物、隠れ場所などを在来種と競合する場合が多い。また、外来種によって在来種が捕食されたり遺伝子が汚染されたり、在来生態系そのものを破壊する。例えばアライグマは、いままでタ…

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No.80

2003年10月発行

・外来種対策の地位
・あるシカをみて思うこと
・下北のサル調査通史(2)
・西日本のシカ管理のために何をしよう!-西日本シカ研究会を終えて-
・終わりのないアヒルの話
・公開シンポジウム「野生哺乳類の個体数推定法」に参加して
・GPSテレメトリーシステムの現状 ~日本哺乳類学会2003年度大会自由集会からの報告~
・「オランウータンの不思議社会」(鈴木 晃著)を読んで
WMO活動報告 2003年7月~9月 / 表紙の絵 / お知らせ

No.79

2003年07月発行

・兵庫県のシカによる林業被害に取り組んで-林業関係者の立場から-
・地元住民による野生生物マネージメントと外部者の役割について(3)
・アライグマ一年生の勉強ノート
・下北のサル調査通史(1)
・琉球のちょっと変わったカエルたち(冬のやんばる)
・東経148度の旅(3)~平成14年北方領土訪問「択捉島生態系専門家交流訪問団」に参加して~
・第9回日本野生動物医学会大会 参加報告
・日本霊長類学会大会に参加して
・学会報告 森林GISフォーラム
WMO活動報告 2003年4月~6月 / 表紙の絵/ お知らせ

No.79 琉球のちょっと変わったカエルたち

2003年07月発行

西表島などで問題となっているオオヒキガエル 沖縄諸島で問題となっているシロアゴガエル 奄美徳之島に生息するアマミハナサキガエル 沖縄島に生息するハナサキガエル 石垣西表に生息するオオハナサキガエル 石垣西表に生息するコガタハナサキガエル 沖縄奄美諸島に生息するイボイモリ 沖縄・渡嘉敷島に生息するホルストガエル やんばるの森 イシカワガエル 琉球のちょっと変わったカエルたち (冬のやんばる) 河内 紀浩(WMO) ●琉球列島の両生類の特徴 現在、日本に生息する両生類(移入種を含む)は60種、その…

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No.78 GPSテレメはどこへいった?

2003年04月発行

GPSテレメはどこへいった? 瀧井 暁子(WMO) 昨年、シカにGPS テレメを装着し追跡する機会がありました。GPSテレメ-GPS首輪とも言われますが(英語ではGPS telemetry systemとかGPS collar)-とは、GPS(全地球測位システムの略)を搭載した野生動物追跡用の首輪です。実はこのシステムはもともと1970年代前半からアメリカが軍事用に開発したもの。最近イラク戦争を報じるニュースの中でもこの言葉を聞くようになりました。GPSにより正確に位置を計算し、精度の高い爆撃を行う・・・ハイテク機…

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No.78

2003年04月発行

・地元住民による野生生物マネージメントと外部者の役割について(2)
・小さな動物調査員たち
・アフリカ野生動物の雑記帳 No.14 ノネコを駆除した島南アフリカ共和国マリオン島
・近頃の田舎にて、近頃の都会にて
・下北にて(1)
・サルが人を威嚇するとき
・二度の交通事故に遭遇して
・サル調査を終えて感じたこと
・GPSテレメはどこへいった?
新人紹介 / WMO活動報告2003年1月~3月 / 表紙の絵 / お知らせ

No.77

2003年01月発行

・地元住民による野生生物マネージメントと外部者の役割について(1)
・小田原の奇形ザル
・みんなに支えられて
・長野県下諏訪町のサル騒動
・アフリカ野生動物の雑記帳No.13 ワイルドドッグの写真コンテスト
・クマの夏-フィールドノートから(2002年)-
・シカの冬の主食~ササのはなし
WMO活動報告 2002年10月~12月 / 表紙の絵/ お知らせ

No.77 シカの冬の主食~ササのはなし

2003年01月発行

シカの冬の主食~ササのはなし 瀧井 暁子(WMO) ◆はじめに 暦の上では、1月に入ってから節分あたりまでがもっとも厳しい寒さになるようです。今年は例年に比べ冷え込みが厳しく、お正月休暇を終えて約10 日ぶりに仕事場である丹沢に入ってみるとすでに県道や林道は昼間でも凍結していてすっかり真冬の装いになっていました。これからますます冷え込んで、丹沢で暮らすシカにとっても最も厳しい時期になります。今年は、積雪も早かったので無事に春を越せるかどうかが気がかりです。 私は、現在主に丹沢山地で発信器を装着したニホンジカの追跡を…

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No.76

2002年10月発行

・コミュニティー・ワイルドライフとアダプティブ・マネージメント
-中村千秋著「アフリカで象と暮らす」の紹介-
・アフリカ野生動物の雑記帳No.12 ナミビア動物事情
・サルとは?ヒトとは?
・東経148度の旅(2)~平成14年北方領土訪問「択捉島生態系専門家交流訪問団」に参加して~
・日本哺乳類学会2002年度大会 参加報告
・WMO総出の長野クマ檻設置
・WMO活動報告 2002年7月~9月
表紙のことば / お知らせ / 図書紹介

No.75

2002年07月発行

・アメリカ、新米ワイルドライフマネージャー就職事情
・四国からの野生動物便り
・仙台のニホンザル
・捕殺をしても農林業被害がなくならない理由-ツキノワグマとカモシカの生き方-
・東経148度の旅(1)~平成14年北方領土訪問「択捉島生態系専門家交流訪問団」に参加して~
・日本一の山、富士山に思う
WMO活動報告 2002年4月~6月 / 表紙の絵/ お知らせ

No.75 日本一の山、富士山に思う

2002年07月発行

日本一の山、富士山に思う 奥村 忠誠 (WMO) 今年も富士山のシーズンがやってきました。皆さんは富士山に登ったことがありますか? 富士山の登山シーズンは山梨県側では7月1日から8月26日までといわれており、毎年6月30日と7月1日には、ふもとの北口本宮冨士浅間神社で、富士山開山前夜祭と開山祭が行われます。前夜祭では富士山を信仰している富士山講社のパレードが古式豊かに開催され、ふもとに短い夏の到来を告げます。また、8月26日は富士山の山じまいのお祭りとして、「吉田の火祭り」が行われます。この祭りを最後に富士山の短い…

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No.74

2002年04月発行

・新しい年度のご挨拶
・野生小哺乳類の内部寄生虫蠕虫相を野生動物医学教育で応用する
-酪農学園大に隣接した野幌森林公園をフィールドにした事例―
・ヒゼンダニ(疥癬虫)の言い分
・アフリカ野生動物の雑記帳No.11 ハイエナのようなハイエナのような
・伊豆大島のタイワンザルを知って
・特定鳥獣保護管理計画の現状―3.被害管理と生息地管理―
・「町の誇りと”地元民”でない私の役割」後日談
・「外来哺乳類の管理に関するワークショップ」に参加して
新人紹介 / WMO活動報告 2002年1月~3月
表紙の絵/ お知らせ / 図書紹介

No.73

2001年10月発行

・「チョコエッグ・日本の動物」の目指すもの
・『子供セミナー「クマとまちの動物たち」』で話をして思ったこと
・町の誇りと”地元民”でない私の役割
・アフリカ野生動物の雑記帳No.10 魅惑のウガンダコブ
・有害駆除をしてもサルによる農作物被害がなくならない理由
-サルの群れの分布と変化-
・「アメリカ西海岸 自然環境に配慮した開発への取り組み調査団」 参加報告-その4
・野生生物保護学会2001年大会 参加報告
WMO活動報告 2001年10月~12月 / 図書紹介

No.72

2001年07月発行

・クマを調べる
・大学での野生動物学研究について
・心の中に生まれたものたち
・丹沢サル調査を終えて思うこと
・アフリカ野生動物の雑記帳No.9 こぼれ歯なし
・サルの被害防除のためには大きい群れの方が扱いやすい理由
-サルの遊動距離と群れの大きさ、行動圏面積との関係(1)-
・特定鳥獣保護管理計画の現状-2.個体数管理-
・「アメリカ西海岸 自然環境に配慮した開発への取り組み調査団」 参加報告-その3
WMO活動報告 2001年7月~9月 / お知らせ

No.71 特集・GIS

2001年07月発行

・ワイルドライフ・マネージメントと地理情報システム
・Wildlife management(ワイルドライフマネージメント)とGIS
・自然環境保全サポートシステムの概要
・バイオリージョン分科会に参加して
・ブナの実のなり年に想う
・アフリカ野生動物の雑記帳No.8 プロジェクトX、調査研究の幕開け
・丹沢のシカのDNA分析の試み
・堂平
・山の木々と遊ぼうよ
WMO活動報告 2001年4月~6月 / お知らせ / 図書紹介

No.70

2001年04月発行

・特定鳥獣保護管理計画の現状―1.平成12年度の策定状況―
・ワイルドライフマネージメント―誰もが考え参加するために―
・サルを追って
サルを調査して1年間
私とサル
半年間のサル調査を終えて
半年間の丹沢でのサル調査を終えて
・移入種対策について考える
・アライグマについて思うこと
・「アメリカ西海岸 自然環境に配慮した開発への取り組み調査団」参加報告ーその2
WMO活動報告 2001年1月~3月 / 図書紹介

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