No.175 もよおすところ
2012年11月11日
岸本 真弓
痕跡は、そこに棲む動物たちの生きる証拠であり、彼らの生きざまを想像させてくれる貴重なヒント。糞は、山歩きで最も目につく痕跡だ。
写真はテンやイタチとおぼしきイタチ科の糞。イタチ科は、なんだか目立つところによく糞をする。何かの上にしてあると分解が遅い可能性があるにしても、なんでもない地表面より、けっこう主張を感じるところに多いと思う。
写真左上は大きな葉っぱの上。右上は三角点石柱の上。左下はプラスチック杭の根元。右下はなぜか落ちていた靴下の上。ここに我有り、あるいは、ここは自分のもの、とばかりに糞がある。テンたちの真意はどこにあるのだろう。ただ、もよおしただけ?
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