研究員によるフォトブログ

No.247 毒肉強食

2016年06月19日

岸本 真弓
四国のある県でのこと。調査を終えて集合しようとしていると、仲間がなにやら夢中になっている(写真1)。
近づき、説明を受けながら目をこらし、焦点を合わせるとなんと! 蛇が蛇を食べていた(写真2)。よく見れば食べられている個体はマムシの幼蛇である。一方、上半身(? 地面から直立する前1/20身)をえづかせながら丸飲みしていくのはシマヘビ。
大きさが雲泥の差とは言え、マムシは本州最強の毒蛇。どうして勝てないのか。鼠でも追いつめられたら猫を咬むというのに。上あごとか下顎とか、口に挟まれた絶対絶命状態で舌に噛みつけなったのだろうか。睨み合いから見ていないので、どのような攻防が繰り広げられたのかは不明である。毒があっても弱肉強食。生きていくのは厳しいことだ。
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