研究員によるフォトブログ

No.341 至仏山百景

2019年11月07日

森洋佑 ここ数年、毎年調査で尾瀬に行っています。ときには数週間に及ぶ長い調査もあります。そんな尾瀬滞在中には、思いもよらない絶景に出会うことがあります。ただでさえ、尾瀬はどこを切り取っても絵になる風景が広がっています。「ああ、私の足を止めないでくれ~」とぼやきつつ、シャッターを切ってしまいます。(注:調査はしっかりやっています) そんな写真の中から至仏山に焦点を当てて、何枚かピックアップしてみました。 明けの明星と至仏山(5月・東電小屋付近) 調査に出発する早朝、朝焼けに染まる至仏山の上に金星が輝いていました。 至…

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No.340 不都合な真実

2019年10月29日

ペンネーム ぺんぎん 山登りは得意ではないが、四季折々の景色を楽しめるから好きだ。(雨の日を除く) 秋の山調査では燃え上がるような紅葉を各地で見られるので、9月頃からうずうずしている。 とある山を調査していた時のこと。 空を見上げる  と紅葉がとても綺麗で眩しかった。 だけれど、足元はすっからかんなのだ。 一見、緑で生い茂っている様に見えなくもないが、 シカが嫌いな植物(ユズリハ)が残ってしまっているだけなのである。 紅葉は遠目に見た方が綺麗だったのである。

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No.339 ヒトノコシカケ??

2019年10月15日

山元 得江 とある山林を歩いていると、(確か)アカマツの木の根元に大きなサルノコシカケがありました! サルノコシカケの横に、A4用紙を挟める大きさの画板を置いて写真を撮影したので、その大きさが分かるでしょうか?40-60cm四方くらいの大きさがあります。 この大きさなら私が座っても大丈夫かな?と座りかけたものの、だいぶ傾いていて断念。 座りやすかったら、天気もよかったのでヒトノコシカケに座って休憩したのになぁ。

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No.338 金色の赤ちゃん

2019年10月04日

中山智絵 昨年度、中央アルプス地域に設置されたセンサーカメラの写真を整理していた際、私の目は一枚の写真にくぎ付けになった(写真1)。 『金色のサルの赤ちゃんだー!!!』 写真1 金色のサルの赤ちゃん 平成30年度中央アルプス地域におけるニホンジカ生息状況分析業務報告書(林野庁 中部森林管理局)より引用 母ザルにしがみつく赤ちゃんザルの毛色は、同じ写真に写っている個体と比べて非常に明るい色である。赤ちゃんザルの毛色は、たいてい大人の個体よりも黒っぽく見えるので、写真1の赤ちゃんザルの毛色は稀であることが予想された。 …

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No.337 どうやって?

2019年09月24日

田中 啓太 調査中、ふと頭上を見回すと、じーっと見つめられていました。 どうやってそこまで行ったのか訊いてみたのですが、そういう質問には慣れていなかったようで、 困惑させてしまったときの1枚です。

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No.336 調査終了の連絡

2019年09月13日

三井 日々、17時頃になると外勤に出ている社員から業務終了の連絡が入る。 くすっと笑える出来事や、調査中の大変だったことと共に、写真がついているときがある。 内勤の私は日々の連絡を楽しみにし、いつかのときのために日付とともにパソコンに保存している。      

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No.335 ここはどこ

2019年09月03日

ペンネーム:ぺんぎん 山調査をしていると、壁のように行く手を阻むササ藪、シダ藪と直面することがある。 大抵そういう時はどこかにイノシシが通る道があるのでとりあえず藪の中に潜ってみる。 だけどイノシシ道はひざ丈ぐらいの低い位置にあるので、人が通れる空洞は目線より低いところで終わる。 濃い~藪のイノシシ道はトンネルの様になっている。ほふく前進して進むしかない。 下りはほふく前進では流石に危険なので、滑り台を滑るようにずるずるとお尻を擦らせながら進む。 時々立ち上がってみるが、地表が藪で覆われており地形が分からない。 な…

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No.334 オビにタスキ

2019年08月15日

海田 明裕 調査中ふと目にはいった光景 ヒノキの幹にフジのツルが巻きついている。 ツルはなかなか立派でヒノキの幹をグイっと締め付けている。 それ自体はそれほど珍しくないものですが。 くびれが強い。 このフジはまるでお腹に巻いている帯のような…。 そう思うと斜めの方は襷に見えた。 そんなはずはないけれど、ヒノキの幹がプニッと柔らかいのではと思えた。

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No.333 親子

2019年07月24日

ペンネーム:ぺんぎん サルの親子が一緒にのんびりしている姿は、たとえそのサルの群れが農地を荒らし、住民を困らせていると知っていても、和んでしまう。 うつ伏せで道に寝そべっているお母さんの乳を必死に吸う子ザル。 なんだか、人間みたいだなぁ。

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No.332 人気者

2019年07月16日

海田明裕 久しぶりに動物園にいった。 東京ほど騒がれないパンダがここにはいる。 やっぱり可愛い。 が、よく見ると当たり前だが目は笑ってないような。 やはりペットとは違う、何を考えているのかわからなさがガラスの向こうにある。 よく見ると端っこに糞がしてあった。 飼育下と野生は違うのかもしれないが、クマの糞とはイメージが少し違う。 クマの糞はもっと一つが長く続いているものが多い気がする。一本と言いたくなるような。 竹の荒い繊維がそのまま見える。 ちゃんと栄養あるのか?と不安になる糞だ。

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No.331 みーっけ!!

2019年06月27日

関 香菜子   ある日の昼下がり、可愛らしい後ろ姿を発見!!(写真①) てけてけと斜面を登っていってしまったので、すぐに車を回してきて後を追いかけました。   (写真①)   このあたりで姿を見失いました。(写真②) (写真②)   この側溝、怪しいですね。(写真③) (写真③)   中を覗いてみると、アナグマが。 姿を見失って数分でしたが、既にお昼寝モードでゴロゴロしていました。(写真④) (写真④)   アナグマは、その名の通り穴を掘るのが得意ですが、…

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No.330 現地調達

2019年06月19日

岸本真弓   森林の中にいるのが好き。静かにたたずみ、あるいはお尻に根を生やして、自分がそこの空気にとけこみ、ヒフと空気の境界がなくなって溶け出すような、自然の一部として受け入れられるようなその感覚が好き。 ただ、仕事で山を歩くが、登ることが目的、大前提の山歩きは結構辛い。息がきれる。足腰が固まる。辛さは何に比例するのか。標高なのか、斜度なのか、スピードなのか。   国有林には、その境界を示す石柱が建てられている。赤く塗られた石柱の上面には十字が刻まれ、国有林側には林班を示すのか漢数字が掘られ、…

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No.329 避難小屋での調査

2019年05月30日

森 洋佑 「まさか、また読めるとは思わなかった―」という帯の言葉通り、15年ぶりの再開でした。 シリーズの6作目を読んだのは手持ち無沙汰で煩悶していた病院のベッドの上。人生初の骨折での入院中でした。「次はどうなる」とハラハラしながら本を閉じたのを覚えています。 今回読んだのは7作目。前6作と同じく潜り込むような面白さでした。文学の謎解きフィールドワークです。 我々は動物の謎解きフィールドワーカーですが、文学の冒険もスリリングで奥が深いです。 所収の短編にも胸キュン。一度、息を整えるために本を閉じたり。 そんな調査の…

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No.328 井の中の貂

2019年05月20日

岸本真弓 夕方、サルから身を隠すところを探して深さ3mほどの井戸をのぞいたらテンがいた(写真1)。 どうしてこんなことになったのか、彼(彼女)の名誉のために追求はやめておこう。 じっと見ていると、井戸の底にあった肥料袋の中に頭からもぞもぞ入っていった。その落ち着いたふるまいから、井戸の中の探検はかなり前に終了していたものと判断された。 出られないのだね。。。 残念なことに周囲に適当なものがなかったので、調査後少し離れたところから長い倒木を持ってきて、さしこんだ(写真2)。貂よ、天を仰げ、自由への架け橋だ。 翌朝、地…

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No.327 こんなところで

2019年05月10日

ペンネーム ぺんぎん 調査で各地を飛び回っていると、様々な特産品に巡り会えます。 ある時、目に入った箱わなを覗いてみると… 誘引餌にカニの殻が! これは日本海側のカニが特産な地域でした。 そして南のサツマイモが特産なとある地域では… 山盛りのサツマイモが餌として撒かれていました。 どちらも鳥獣被害が深刻な地域で目にしたものでした。 特産品をこんな形で目にするとは思いませんでしたが、 わな設置者の「どうにかして被害を減らしたい」という切実な想いが伝わってきます。

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No.326 椿→鹿→狸?

2019年04月18日

岸本 真弓 先日三重県で車を走らせていると、道路上に足が落ちていた(写真1)。タヌキの足だ。 車を停めて周囲を見渡すと、道路脇にたくさんの毛とともにぺったんこになった体があった。交通事故にあったのだろう。不幸なタヌキの冥福を祈りながら少し車を進めると、今度は椿の落花にまみれたシカの死体があった(写真2;写真1の道路の奥に見える電信柱が写真2の中にある電信柱である)。 シカは椿の落花を食べる(写真3:動画の切り取りのため画質が悪い)。交通事故にあったシカをタヌキは食べる。そして轢かれてしまった。そんな図式が頭に浮かん…

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No.325 風呂場のオアシス

2019年04月05日

岸本真弓 イノシシやシカのヌタ場が日本庭園のように見えることがある。池に水をはっていることになるのでさしずめ「池泉庭園」だ。写真1は四国のある県のものだが、その姿は幻想的でさえある。ここまで大規模でなくても小さなオアシスがあるもの(写真2)や、風呂上がり、いやお風呂に入りながらの果実(それも高級果物ビワ))をいただける贅沢なもの(写真3)もある。それぞれ上手に出島を残してある。全体を愛で、体を擦ってプラントポットを磨き、美味を味わう。イノシシ、シカたち、ヌタうっているだけではないのかもしれない。   写真①    …

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No.324 得意不得意

2019年03月22日

ペンネーム  ぺんぎん どこまで続くか分からない、地図上の道が途中で切れている林道を車で走っていた時のこと。 一緒に行動していた調査員(運転中)が突如ブレーキをかけた。 なんだ?と思っていると、興奮した様子で「カモシカがおる!」と言ったので、指を指した方向を見ると法面にカモシカが2頭いた。   丁度、法面を登っている最中のカモシカに遭遇したらしい。 でも様子がおかしい。 スタスタ登っていかない。 法面のど真ん中で立往生している。 カモシカ調査といえば、私たちはいつもハラハラドキドキしながら斜面を踏査している。 もち…

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No.323 ギリギリセーフ? OR アウト?

2019年03月09日

岸本真弓   四国の山を歩いていて、タヌキのタメ糞にとても新鮮な下痢糞を見つけた。雨も降ってないし、夜露が降りる時期でもないのにまだ濡れている。さっきここに居たのかな? と、思わず周りをきょろきょろしてしまう。 ふと見ると、けもの道の続く1mほど先にも糞があった。ちょっと柔らかめ。トイレに間に合わなかったのだろうか。それともここならセーフなのか? タヌキに思いを馳せてみる。きっとセーフだ。 いや、それとも私の接近に気づいて、逃げ去る時の絞りだしかもしれない。なんだか申し訳ない気持ちになってきた。 &nbs…

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NO.322 日本一の争いの終止符

2019年02月26日

近藤竜明   調査で関東周辺を回っていると、様々な場所から富士山が見える。この辺りでは「富士見」とつく地名が各地にあり、こんなところから富士山が観れるのかとびっくりすることがある。(たまに富士山ではなく、「◯◯富士」と呼ばれる富士山のような形の山を指していることもある気がするが…) 夏場は曇りがちで近くに行ってもいい富士山が見られることが少ないが、これからの時期は空気も澄んで非常に綺麗な富士山を拝むことができるようになる。下の写真は箱根からみたそれである。 ところで富士山の話をするとやれ静岡のものだの、山…

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