研究員によるフォトブログ

No.267 これは何でしょう?-答え- (後編)

2017年01月17日

  杉浦 義文       前回のブログでサルのお尻についていた白いもの、正解はオスの精液です。   ニホンザルの精液は射精されると次第に白く固まります。   交尾によってメスの膣内に放出された精液は栓のようになり、精液の流出を防ぐ機能があると言われています。   (膣栓とも呼ばれています-写真1と2参照)   メスザルとオスザルには申し訳ないのですが、取り出してみるとチーズのように弾力がありました。   匂いは、何とも言えませんがいい…

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No.266 これは何でしょう?(前編)

2017年01月04日

  白井 啓       オトナメスのお尻あたりに白い物が付着しています。   これは何でしょう? (ヒント、いま恋の季節!)  

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No.265 「紅富士」が見えた日

2016年12月17日

姜 兆文   ある日、調査を終えた後、山中湖畔のある宿に宿泊した。翌朝、富士山を鑑賞するのを楽しみにしていた。朝、目が覚めたら、布団の中から、カーテンを通して、ウェディングドレスでドレスアップされたような綺麗な富士山(写真1)が見えた。寝ながら富士山が見えるとは予想外で、嬉しかった。窓を開けてカメラを構え、写真を撮ろうとしたら、富士山は徐々に赤くなっていた。もしかしたら、これは「紅富士」(あかふじ)になりそうだ(写真2)。   夢、特に初夢に富士山を見ると、縁起が良いとされる。紅富士が見られるの…

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No.264 大げさじゃない丸々

2016年11月30日

岸本 真弓   11月中旬にイノシシの捕獲檻に錯誤捕獲されしまったクマ。 冬眠を控えて丸々と太っていた。 体重は114kg。りっぱなお腹だ(写真左上)。 麻酔をかけて奥山に帰す(奥山放獣という)ため、放獣先に行くと、クマ注意の看板が。 このクマがモデルのような丸々としたクマの絵だった(写真右下)。 冬眠に入る12月までにはまだ少し時間がある。 ここから加速度的に脂肪を蓄えることを考えれば、写真のクマはこの絵の丸々さを越えるかもしれない。    

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No.263 秋の一句

2016年11月14日

  難波 有希子       奥山に   もみぢ踏み分け   鳴く鹿の   声聞くときぞ   秋は哀しき       「遠く人里離れた奥山で、一面散り積もった紅葉の枯れ葉を踏み分けながら、恋の相手を求めて鳴く雄鹿の声を聞くときこそ、秋の悲しさはひとしお身にしみて感じられるものだ。」   (訳出典:小倉百人一首殿堂 時雨殿https://www.shigureden.or.jp/about/database_03.ht…

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No.262 好かれる人

2016年09月29日

難波 有希子   手乗りトンボ、手乗りテントウ、肩乗りトンボ… 次々と技を披露する。 あなたの周りにもいませんか?  

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No.261 私、ここにいました

2016年09月20日

中島 彩季 山を歩いていると、あちらこちらで動物の痕跡を目にする。 痕跡は、“その動物がその場所にいた”という確かな証拠である。 例えば、各地を騒がせているツキノワグマだが、調査中に姿を見ることは滅多にない。 しかし、残された痕跡からその存在を知らされる。 その場所にツキノワグマがいたと思うと、ドキドキ感と、なんとも言葉に表しがたい感動を覚える。 また、痕跡はその動物がその時何をしていたかも教えてくれる。 なぜシカはここで寝たのだろう、なぜテンはここで糞をしたのだろう... そんな風に痕跡から動物の気持ち・行動を想…

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No.260 台風ニモマケズ

2016年09月05日

難波 有希子 台風9号が関東で猛威を振るう最中のサルたち(写真)。 暴風暴雨の激しい音のせいで群れ内のボーカルコミュニケーションは機能していないのではないかと推測する中、サルたちは見たところ普段通りに採食し、遊び、喧嘩し。 群れがバラけたり、はぐれたりすることもなく、移動する時もみんな一緒。 やっぱり家族の間には言葉以上のなにか強い繋がりがあるのかしら…なんて。 20160905_taifu02.jpg

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No.259 道草

2016年08月30日

横山 典子 毎日暑いですね。 人にとっては、猛暑でつらい季節でも、植物にとっては一番成長が盛んな季節で、植物が活き活きする季節です。 その植物を食べるシカにとっても、たくさんの美味しい植物が食べられる季節でもあります。 この季節に車を走らせると、道の脇で草を食べにシカがたくさん出ているのをよく見かけます。 この季節のシカは夏毛で、夏毛のオレンジ色と草の緑とのコントラストがとてもきれいで、つい見とれてしまいます。 この季節は少し車の速度を緩めて、周りを見て下さい。きれいなシカ達が出ているかもしれませんよ。 20160…

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No.258 ほうき草

2016年08月18日

難波 有希子 野外調査中に畑の脇で見つけたモコモコの集団。 小さいトトロが今にも走り抜けていきそうな世界を連想させ、あまりにも可愛かったので激写した。 箒木(ホウキギ)またはほうき草。 名前の通り昔はこれを乾燥させて束ね、箒として使っていたそうです。 秋になると真っ赤になるのが、今から楽しみです。 20160818_houki02.jpg

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No.257 三角点探訪~番外編~ 恩賜林界標

2016年08月08日

岸本 真弓 山の中で変わった標柱を見つけた。柱の側面にの旧字体なのか「恩」という字が読める。場所は山梨県、もしやこれは恩賜林の標柱? 会社に戻りインターネットを繰るとでてきた。恩賜林の境界測量で設置されたのがこの標柱のようだ。 皇室の所有地(御料地)を管理するため1885年(明治18年)に宮内省に設置された「御料局(御枡局)」の設置した三角点は御枡局三角點と言われることを前に紹介した。 江戸時代、山は村落が管理していたが、明治になりほとんどの山は国のものとなった。その後政治的な理由により山林は皇室財産である御料林と…

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No.256 衣替え

2016年08月05日

難波 有希子 初夏。ニホンザルの衣替えが始まる。 写真のように頭頂部から始まるので、この時期になるとみんなボサボサ頭。 この生え変わった毛は冬まで伸び続け、冬には立派なコートになるのです。 私のクローゼットの中もそろそろ…。 20160805_koromo02.jpg

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No.255 森の賢者

2016年08月01日

清野 紘典 微動だにせず、じっと見つめられると、存在感に圧倒され、その世界に吸い込まれてしまいそうです。 フクロウ。 獲物を捕まえるための丸く平たい顔の集音装置と精密で奇妙な首の動き、長い時間同じ姿勢を保つ骨格筋、鋭いアーム。 進化のなかで身につけた特殊な機能をもつ賢者が、今日もひっそりと森で暮らしています。 (注。写真は飼育個体です) 20160801_kennja02.png

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No.254 真田丸

2016年07月28日

岸本 真弓 シカやイノシシを捕獲するために設置したククリワナに誤ってクマが捕獲されてしまうことがある。本来の目的でない動物が捕獲された場合には、速やかにワナから解除し、放獣しなくてはならない。 しかし、クマは危険な動物である。そのため麻酔薬を投与した上でのワナからの解放および安全な地での放獣が必要となる。 一方、ククリワナにかかったクマは必死である。多くの個体が夜に移動していてうっかり捕まってしまうのだろう。空が白んでくるにつれ焦りとパニックは最高潮となる。なんとかして逃れようと必死に土を掻き続ける個体がいる。 写…

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No.253 三角点探訪~番外編~御枡局三角點

2016年07月25日

岸本 真弓 愛知県に調査に行った時のこと。 山頂でも尾根筋でもないところ、古い人道の脇に三角点らしきものを見つけた。刻印の字は明瞭であり、左列は三角點(てん:点の異体字)と読み取れたが、右列の「御枡局」の読み方がわからない。 写真に納めて、後日調べた。 「御枡局」は「御料局」のことであり、皇室の所有地(御料地)を管理するため1885年(明治18年)に宮内省に設置された部署であることがわかった。御料地の測量のために御料局が設置したのが御料局三角点であり、1908年(明治41年)に御料局が帝室林野管理局と改称された後に…

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No.252 赤も青も注意

2016年07月22日

岸本 真弓 これまでに3度出会った。同じところで。 日本海側中国地方のある県で、青いヤマカガシに出会う。初めて見つけた時はびっくりした。模様はヤマカガシだが、色があきらかに認識と異なった。持ち帰って一緒だった両生爬虫類に詳しい調査仲間に見せたところ、変異色だと教えられ、蛇の専門家にお譲りしようということになった。 初めての個体と2012年の2度目の個体(写真1)はDOR、車にひかれたぺちゃんこの個体だった。3度目は2014年10月、生きている個体(写真2)。動画の撮影にも成功した。 ヤマカガシは色の変異が大きいらし…

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No.251 みんな友達

2016年07月20日

岸本 真弓 調査地に向かって車を走らせていると、刈り取られた田んぼが賑わっていた。近づくとさまざまなオブジェが飾ってある。近年全国各地で見ることのできる『案山子祭り』だった。地域のお祭りを模したものや、何気ない日常を切り取ったもの(写真1)。多くの力作が展示されていた。その中にあった「みんな友達」。 この地ではクマは絶滅している。少し離れたところにほんのわずかな個体が生息しているにすぎない。その現実がこの案山子を作らせたのか。悲しくもあり、嬉しくもある。 20160720_tomodachi04.jpg

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No.250 全部苦かった

2016年07月10日

海老原 寛 シカが林業に与える影響のひとつに、樹皮剥ぎがある。材として育てているスギやヒノキの樹皮を剥いで、価値を落としてしまう被害である。これは各地で多く見られてはいるが、シカの密度は同じでも、樹皮剥ぎがされている地域とされていない地域があるように思う。これにはシカの密度だけではなく、利用可能な資源量も関わっていると考えられるが、一種の文化のようなものもあるのかなと考えている。また、樹皮剥ぎがよくされている地域でも、されている木とされていない木が混在しているように思う。樹皮の剥ぎやすさなのか、おいしい木があるのか…

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No.249 ピットフォールトラップ

2016年07月09日

岸本 真弓  ずっと若かった頃、ピットフォールトラップでタヌキの食物となる地上徘徊性甲虫層の調査をしたことがある。  ある年の冬、シカの調査で近畿地方の山を歩いていると、足下に糞虫の死体らしき個体が多数ころがっていた(写真1)。どうしたのだろうとしばらく写真など撮っていたが、ふと前方に目をやると、目の前にあるものと同じものがある。そう、倒れたプラスチック杭だ。そちらの杭の周りにも多数の糞虫の死体(?)がある(写真2)。ふと地面に残る杭の中をのぞく。中にあるものを溜まった水の中から掻き出す。測ってみたら深さが44cm…

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No.248 小さな力が集まれば

2016年07月02日

海老原 寛 テントウムシは小物のデザインなどにもよく用いられ、かわいい印象があるのではないだろうか。しかし、私はテントウムシに襲われたことがある。ある年の10月、サルのテレメトリ調査のためにアンテナを振ろうと車から外に出たところ、多数のテントウムシが飛び交い、絶え間なく顔に、体にぶつかってきた。急いでアンテナを振り、車内に逃げた。ふと目の前にあった電柱を見てみると、下から上まで信じられない数のナミテントウが集合していた。その数は1万程度ではないかと思われる。冬眠の準備をしようと集まっていたのだろうか。原因はわからな…

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